NHK BS1「東京ロストワールド 絶海の孤島大冒険」の再放送 〜東京にこんなところがあったとは! 絶海の孤島の貴重な映像〜
先々週の土曜日のお昼過ぎ、偶然見た番組ですが、絶海の孤島のとても貴重な映像でした。
東京にこんな島があったとは、全く知りませんでした。無人島に漂着した人のような気分になって、何が出て来るのか、ドキドキワクワクしながら画面を見つめてしまいました。
NHKスペシャル 秘島探検 東京ロストワールド|NHKオンデマンド
番組のHPによると、内容は次の通り。
「東京に人を全く寄せつけない秘境「ロストワールド」がある。周囲から隔絶された環境で、まるでタイムカプセルのように貴重な命が守られている。各分野を代表する科学者や冒険家、NHKの山岳、潜水クルーが特別チームを組み、いままさに進化が起きている現場や、深海に暮らす古代の生き物の撮影に成功した。東京にある秘境の島を探検する2本シリーズ。」
「小笠原・伊豆諸島の絶海の孤島をめぐる大冒険。科学者たちとNHKの調査隊が特別な許可を得て5年にわたって島々を調査した。噴火が続き拡大が止まらない「西之島」。生まれて3万年、生物進化がオンゴーイングで起きている「南硫黄島」。海から突然とそびえ立つ「そうふ岩」。島を巡ると生物がいかに進化し、豊かな生態系を築いていくか、まるでタイムトラベルするかのように体感できる。かのダーウィンも憧れる世界!」
南硫黄島
東京から南に約1300km。
過去に人が定住した記録がないため人為の影響をほとんど受けておらず、厳重に原生自然が維持されている島。それが、火山(硫黄)列島の最南端にある南硫黄島(みなみいおうとう)です。
南硫黄島は、国によって上陸が禁止されていますが、2017年に10年ぶりに科学調査が行われ、NHKのクルーが同行しました。
この島は生物の進化を観察できる地球上で数少ない場所の一つと考えられています。急激な高度差によって、熱帯から温帯までの環境が一つの島の中に存在しており、島にたどり着いた生き物が、環境に応じて新しい種に進化していく姿を目の当たりにできるのです。
地球最後の秘境?原生の自然が残る「南硫黄島」|小笠原村観光局
まず驚いたのは、独自の生態系を壊さぬよう、海水洗浄をするため、調査隊がみな泳いで上陸していたことです。
山の中にイワガニがいたり、昼間にコウモリが飛んでいたり、小さな小さなカタツムリがたくさんいたり。イワガニは海で生まれて、崖を越えて山を登ります。ネコやネズミなどがいない南硫黄島の食物連鎖の頂点に立つのは、このカニなのだそうです。
(他にもいろいろな映像を見て、その度にすごいな〜を連発していたのですが、ブログに書くつもりはなかったので、あまりちゃんと覚えていなくてすみません。また再放送されたら、ぜひ番組をご覧くださいね。)
断崖絶壁の島の過酷な調査ですが、科学者たちが少年のように目を輝かせて調査している姿が印象的でした。また、ドローンの活用で、人間が到達できない場所をも見ることができるようになったのは、すごいことだなと思いました。
今回、10年前の調査時に見つかった固有種のカタツムリが、環境の違いにより、少なくとも5種に分化していることがわかったそうです。爆発的に進化が起こるものとあまり進化が起こらないものの違いって何なのでしょうか?進化の謎が解き明かされていくのが楽しみですね。
孀婦(そうふ)岩
伊豆諸島最南端、大海原にそびえる巨大な岩の柱、孀婦(そうふ)岩。
年中海が荒れ容易に近づけないため、これまでくわしい調査が行われていませんでしたが、番組では2年かけ、科学者やエンジニアらと共に初の科学調査に挑んだそうです。
まず、海の中に突如現れる100mもの巨大な岩に驚かされます。周りの岩が波に侵食されてこんな姿になったそうですが、この岩もやがては侵食によって消滅する運命のようです。
岩はほぼ垂直な崖で、風化して脆くなっており、頂上まで無事たどりつけるのかドキドキします。
海鳥の生息地になっているようですが、他にも生物が存在するのだろうか?と思いつつ見ていると、こんなところでもちゃんと草が生えているんですよね。
そして、頂上にやっと到着。四方を眺めても、見えるのは海ばかりです。
結局他には何もいないのかなと思ったとき、岩の間から通常の3倍の大きさのウミコオロギが現れました。降ってきた雨に誘われたのでしょうか。
どんなところでも適応して生きている生物の姿に驚かされます。小笠原にもいつか行って見たくなりました。
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