「いのちの木」という絵本
6月にNHKの「世界はほしいモノにあふれてる「心動く絵本を探す旅 イタリア・ボローニャ」」の中で、紹介されていた絵本「いのちの木」。図書館で予約していて、やっと届きました。
いきなり森でキツネが死ぬところから始まる、絵本としてはめずらしい展開の絵本です。
他の動物たちが集まってきて、キツネと過ごした日々の思い出を語り始めると、キツネの亡くなった場所から、オレンジ色の芽が出てきて、どんどん成長していきます。
時がたつにつれて、キツネとの思い出はあとからあとからよみがえってきて、オレンジの木はさらにのび、とうとう森で一番高い木になって、動物たちみんなの生きる支えになります。
このところ私も、大切な人や大切な猫たちの思い出が、やっとあまり悲しくなく、なつかしく、暖かい気持ちで思い出せるようになってきました。
たとえその人がこの世から姿を消しても、残された人の心の中には、ずっと大切な思い出とともに生き続けているのだ、ということを実感するようになりました。
きっと私の心の中にも、いのちの木が育っているんだなあと思います。
絵も素敵で、キツネの静かなたたずまい、キツネとネズミが並んで夕焼けを見ている後ろ姿、大きくなった鮮やかなオレンジ色のいのちの木に動物たちが集っているところ、が印象に残っています。
残念ながら、アマゾンの古本は高すぎて買えませんが、ペーパーバックなら買えるかな?
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