「あなたの人生を変える睡眠の法則」菅原洋平 その2 ~前頭葉の使い過ぎに注意!~
昨日、作業療法士の菅原洋平さんの「あなたの人生を変える睡眠の法則」について書きました。
「あなたの人生を変える睡眠の法則」菅原洋平 その1 ~朝昼夕3つの心がけ~ | すみれの谷から
昨日この心がけを守ってみたところ、少し眠りが変わったように思います。
いつも夢はほとんど覚えていないのですが、今日は明け方見た夢をはっきり覚えていました。
これって、良い傾向なのかどうかは、わかりませんが。
でも、今日は一日、いつもより頭がスッキリしていました。
やる気がコンコンと湧き上がってくるまで、続けてみますね。
ところで、昨日書けませんでしたが、この本にはもう一か所、興味深い内容がありました。
それは、私たちが心もからだも健康でいるためには、前後の脳のバランスが大切だということです。
現代の生活では後ろの脳への刺激が圧倒的に不足しているらしいので、注意してバランスをとりたいと思いました。
前の脳と後ろの脳とは?
右脳、左脳という言葉はよく聞きますが、前の脳、後ろの脳はあまり聞きませんよね。
「脳は、左右だけでなく、前後にも分かれていて、前は前頭葉、後ろは頭頂葉と呼ばれています。
この前後の脳は全く違う働きをしています。大雑把にいうと、前頭葉は思考を司り、頭頂葉は感覚を司っています。」
私たちが心もからだも健康でいるためには、左右の脳の違いより、前後の脳の違いの方が大切なんだそうです。
見たり聞いたり触ったりという感覚情報は、まず後ろの脳に届けられてまとめられます。そして、後ろの脳に届けられた情報は、記憶を司る側頭葉を経由して、前の脳に届けられます。この間に、情報は事実の通りでなく、記憶によって勝手に加工されてしまうのだそうです。
物事をすぐに悪い方に考えてしまうときは、脳の後ろを活性化する作業が不足し、その分、脳の前が働きすぎている状態を表しているそうです。
寝つけないときは、鎮まるはずの前頭葉が働いてしまっているのです。
前後の脳のバランス
私たちの毎日の出来事は、前後の脳のバランスによって作り変えられています。
人によって出来事の感じ方が異なるのは、前後の競合バランスが異なるからなのだそうです。
・物思いにふけっているときは、何も手につかない(前頭葉(前)を使っているとき)
思考を司る前頭葉を使っているときは、感覚を司る頭頂葉の働きは弱まるので、からだの感覚が弱まってしまいます。手作業は精度を欠き、細部にも注意できないので、うっかりミスをしてしまいます。
・作業に集中しているときは、頭が真っ白になってスッキリ(頭頂葉(後ろ)を使っているとき)
反対に、単純作業中で頭頂葉を使っているときは、前頭葉の働きは弱まり、ぐるぐる悩まずスッキリします。
どちらもよく経験することですよね。こういうしくみになっていたんですね。
前の脳を鎮めましょう
でもこのバランス、現代の生活では、注意してバランスをとることが必要なようです。
「現代の都市型生活では、この頭頂葉に対する刺激が圧倒的に不足しています。そして、頭頂葉に届けられる刺激にもバランスが大切です。視覚と聴覚ばかりで、物を触ることや、からだの傾きを感じることの刺激が極端に少なくなると、やはり考える前頭葉が働きすぎてしまいます。知らないうちに、些細なことでもストレスを感じてしまう脳のバランスが出来上がっていくのです。」
「自分に自信がないと感じたり、些細なことでイライラしてしまうときは、その警告サインを早めに察知し、単純作業でからだを動かして、前頭葉を鎮めてしまいましょう。」
まとめ
この仕組み、なるほどなあと思いました。
心もからだも健康な人は、無意識のうちにこのバランスをうまく取っているのでしょうね。
考えてみると、私も前頭葉ばかり使っているようです。
頭頂葉の刺激も、視覚と聴覚ばかりで、バランスが良くありません。
色鉛筆で単純に色を塗る作業や、咲き終わった花の花柄摘みが、結構気持ちよくてスッキリしたり、楽器を弾くとかなり癒されるのも、頭頂葉を使うからだったんですね!
そしてまた、頭頂葉の刺激には、猫がかなり役立ってくれていたことに気づきました。
姿を見たり、鳴き声を聞いたりするだけでなく、柔らかい毛並をなでたり、抱き上げたり、猫の匂いやトイレの匂いを感じたり…。
この刺激がなくなったことで脳のバランスが崩れ、良い睡眠がとれなくなったのかもしれません。
これからは、警告サインを早めに察知して、うまくバランスを取っていきたいと思います。
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