牧野富太郎の植物画を初めて見ました ~「描かれた花々」展@小磯記念美術館~

牧野富太郎の植物画を初めて見ました ~「描かれた花々」展@小磯記念美術館~

小磯記念美術館の「描かれた花々-小磯良平の植物画を中心に-」を見てきました。もっと早くに行くつもりでしたが、何とか行けて良かったです。
神戸市立小磯記念美術館

写真左の小磯良平の「薬用植物画集」は、かなり前の「薬用植物画展」に行ったときに買ったものなので、表紙の色が少し色あせています。

今回展示されていた薬用植物画は、この画集でよく見ていたものでしたが、やっぱり実物は違いますね。あらためて端正な描写と美しい色使いに感動しました。

そして、牧野富太郎の植物画は今回初めて見ましたが、こちらは植物画として、さらに緻密で正確な描写がなされていました。また、花や種子などのパーツが1枚の図の中に配置されているのですが、その構成が何とも言えず美しいです。

牧野博士の植物図はかなり細かい描写ですが、そのほとんどが筆で描かれています。今回買い求めた「牧野富太郎植物画集」の解説によると、ネズミの毛3本ともいわれる穂先の大変細い特注の蒔絵筆や面相筆を使って描かれているそうです。

彩色には退色を嫌い、当時実物どおりの色を出せる絵の具が日本にはなかったこともあり、イギリス製の最高級品ウィンザーニュートンの絵の具を使用しているそうです。

いつの日か高知県立牧野植物園を訪ねて、もっとたくさんの絵を見てみたいと思いました。
概要・園長ご挨拶 | 施設概要 | 高知県立牧野植物園




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